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2017.01.09 Monday ... - / -
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もうずいぶん前から部屋の壁掛け時計は変な時間を示している。遅れているのか進んでいるのかもわからない。昨日の午前7時に12時半を示していた時計は、今日の午前10時には8時15分を示していた。こうなるともう現在の時刻を知らせるという時計の唯一の機能をまったく果たしていないのだけれど、わたしたちはその不思議な時間を見るのが気に入って、それをそのままにしていた。時計にあたらしい機能がつく。

わたしたちがいっしょに過ごすようになってから、部屋の風景が少しずつ変わった、らしい。ひさしぶりに訪ねてきてくれた友人にそう言われて初めて気付いた。自覚はなかったのだけどそういえばこの部屋になかったはずのものが存在するようになって、あったはずのものがどこかに仕舞われたりした。日々の変化はささやかなれど、大きなスパンで区切って見てみると、確実に変化している。わたしは変化がこわかった。こわいというか、抵抗があった。いまをいまのままにしておきたい。わたしの生活に、大きな渦は必要なかった。だけどいままさに渦中にいる変化は、日々の生活をささやかにアップデートしていく類のもので、わたしの生活を少しもおびやかさない。調味料が増えたり本やCDが増えたり、ゴミを捨てるペースが早くなったりテーブルの向きが変わったり。わたしはなにに怯えていたのだろう。いまとなってはもう思い出せない。

日付が変わろうとしている。時計の針は2時20分を指している。この時計もいつかは捨ててしまうのだろうか? もしそうだとしても、わたしはもうそれをいやだとは思わなくなった。たぶんそのときというのは代わりになるお気に入りの時計が見つかったときで、それは時計本来の機能と鑑賞の機能のふたつを兼ね備えたさぞかしすてきなものなのだろう。未来のわたしたちが選択するそれを、いまはたのしみに待っておきたい。わたしは未来に起こるであろう変化がたのしみになっていることに気付いた。わたし自身の価値観も、少しずつ顔ぶれが変わっていく調味料の小瓶と同じように、少しずつアップデートされていく。
2013.10.11 Friday ... comments(0) / trackbacks(0)
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